妊娠中は常用薬のことが心配だけど………
喘息持ちの人は、世界に3億人いるとも言われており、日本国内でも200万人以上の人が抱えている病気です。American College of Allergy, Asthma & Immunologyでは、妊娠中の喘息管理の注意点を紹介しています。
近年では、ステロイド剤の吸入で発作が起こることを予防する治療方法が一般的になっています。
喘息を持っている女性が妊娠すると、心配になるのがこの常用薬。ステロイドが入っていることが、更に心配の度合いを上げてしまうようです。
赤ちゃんへの酸素供給を妨げないようきちんと治療を
妊娠中の喘息に関しては、産婦人科のお医者さんと、これまで喘息の症状でかかっていたお医者さんに連携を取ってもらって、妊娠中の治療方法を決めてもらいましょう。
基本的には、喘息発作が起こることで、赤ちゃんへの酸素供給が不足してしまうことを避けるため、ステロイドの使用を含む喘息の治療を妊娠中も続けます。
ステロイドに関しては、現在では、妊婦さんでも安心して使える用量や用法がたくさん報告されています。
妊娠によって状況が変わることも。適切な受診を心がけて。
喘息は、妊娠することによって、いつもの状態から変化することもあります。これまで、喘息と言われたことがなかった人で、妊娠中に症状が現れたり、毎日使ってきた薬では、症状のコントロールが出来なかったりする人も出てきます。
おかしいと感じたら、症状が悪化する前に医療機関を受診することも大切です。
喘息は、春や秋といった、季節の変わり目に症状が悪化することもあるので、喘息持ちの妊婦さんは、この機会に妊娠中の健康管理についての知識を見直しましょう。

American College of Allergy, Asthma & Immunology
http://www.acaai.org/allergist/liv_man/Babyzone.com ; Have a Healthy Pregnancy with Asthma, Diabetes, or Epilepsy
http://www.babyzone.com/pregnancy/health-problems-during-pregnancy/