働く女性の不妊治療
不妊治療にはお金がかかる。これは周知の事実だ。本格的に治療を行うには、やはり共働きでないと追いつかないだろう。しかし、「不妊治療のためにお休みを」と言い出し辛いのが現状だ。
そんな中、大手百貨店の高島屋では、失効した有給休暇を積み立てて、不妊治療のための休暇にあてられる「リザーブ休暇」なるものがある。
結局は有給であるが、「治療のため」と胸を張れるため、精神的な負担はかなり軽減されるだろう。
「スクールイベント休暇」とは
更に高島屋では「スクールイベント休暇」なるものが導入されている。これは、子供の授業参観や運動会など、学校行事への参加を理由に年2回休暇を取得できるというものだ。
世間一般の休日や祝祭日に最も忙しくなってしまう百貨店勤務のパパママにとって、入学式や運動会などの学校行事は簡単には参加できないもの。そんな人たちにとってみれば本当に必要な休暇と言えるだろう。
もちろん、制度だけが充実していても、職場の雰囲気上休暇を取り辛いのでは意味がない。職場の雰囲気作りも大切だ。
不妊治療や子どもの病気のために仕事を休み、結局居辛くなって辞めてしまう女性も多い。「少子化対策」と声高に叫んでいるのなら、こういった現状を打破するための取り組みが必要なのだ。

高島屋ホームページ
http://www.takashimaya.co.jp/