教育と妊活、関係はある??
新年度がはじまりました。進学、進級したご家族、お友達も多いことでしょう。教育って、たくさんの人が価値をおいていますが、妊活との関係はどうでしょうか?
低出生率 東アジアのジレンマ(原題 "Low Fertility: An East Asian Dilemma")という論文が、East Asia Forum Quarterlyという学術誌に掲載されました。
この中では、日本の他に、シンガポール、韓国、台湾などの出生率の低下の現状が分析されています。
せっかく教育を受けても低出生率のワナが
執筆者のマクドナルド教授は、こうした国々では、仕事場での拘束時間などが長く、逆に仕事に多くの時間を割くことが出来ない人では、定職を見つけることが難しいので、妊活中、妊娠中、そして育児中といった女性にとって、なかなかキツイ状況であることをズバリと指摘しています。
そして、経済的に心配が強いから、子どもを持つことをためらってしまうと言う、「低出生率のワナ」にはまってしまうとやっかいだとされています。
そこで出てくるのが、教育。教育は、健康や経済にもプラスの影響を及ぼすと考えられてきました。けれども、その結果の就職が、子どもを持つことに対して大変な状況であれば、あまり恩恵がないんですね。
マクドナルド教授は、低出生率のワナにはまった国が真剣に取り組まなければ行けないのは、妊娠、出産した女性が、無理のない形で仕事ができて、特に産休後に復職がスムーズにいくことだとしています。こうした社会があって、はじめて教育のメリットが活きてくるとしています。
いちいちごもっともな、マクドナルド博士のご意見。日本の専門家にもきっちり耳を傾けて欲しいですね。

East Asia Forum Quarterly
http://www.eastasiaforum.org/quarterly/Education can offset impact of low fertility trap
http://medicalxpress.com/news/