ベトナムの人工妊娠中絶
ベトナムは、人工妊娠中絶率が世界で最も高い国の1つとされてきた。人口・家族計画化総局によると、ベトナムではかつて出生100に対する中絶数の比率が100。つまり、1:1という恐ろしい割合で中絶が行われてきたのだ。
しかし2007年以降、この数値は減少傾向が続き、現在の中絶の対出生比は54~60まで下がっているという。ただし、民間の診療施設で行われている中絶手術は含んでいないため、正確な数値は分かっていない。
このように、中絶手術現象の裏で、実は不妊に悩む夫婦が増えているという皮肉な現象が生じていると、3月28日付のティンモイが報じた。
中絶と不妊症の関係
中絶と不妊症には、関係があるのだろうか。病院の調べでは、中絶を経験した女性の不妊率は高いのだという。
ベトナムはこれまで、人口増加の抑制を目指してきた。不妊症の増加や中絶率の高水準はある意味成功と言えるだろう。しかし、10代での妊娠中絶も多いと言う。こんなに悲しい成功は他にない。
人口の抑制をするならば、性教育を徹底し若年層へ啓蒙を行い、避妊の大切さ、中絶が身体に与える影響などをしっかりと伝えていくこと。また、倫理観を高めることが重要なのではないだろうか。

ティンモイ
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