不妊治療とお金
「不妊治療」と聞いて、すぐに出てくるイメージはどんなものだろう。痛そう、辛そう、などの感覚的なもの以外だと、きっと「お金が掛かりそう」と感じる人が多いのでがないだろうか。
実際、不妊治療にはお金が掛かる。一度の治療で妊娠できるとは限らない。何年も続けていれば、数百万単位でお金は出ていってしまう。
女性の場合は、治療を続けるために仕事を辞めざるを得ない人もいる。子どもを産むために仕事を辞めたが、子どもは授からない、お金はどんどん減っていく。そんな状況に陥っている夫婦もいるのだ。
不妊治療が原因で離婚したという夫婦もいる。家族を作るために始めた治療のせいで夫婦ですらなくなってしまっては、元も子もない。
岩手県宮古市の取り組み
そんな中、岩手県宮古市では2013年度、不妊治療を受けている夫婦に対し、体外受精、顕微授精といった医療保険が適用されない特定不妊治療の治療費助成額を年間100万円上限に拡充することになった。
治療1回につき、県からの助成金である15万円も上乗せされるため、一般的な治療回数であれば自己負担は実質ゼロとなるという。
「お金が掛かるから」と不妊治療を諦めている、そんな夫婦にとっては願ってもない朗報だ。
保育園の待機児童が少ない地域に引っ越すというのは、今やよく聞く話。不妊治療の助成金が多い地域に引っ越しをする、というのも、これからどんどん増えていくかも知れない。

宮古市ホームページ
http://www.city.miyako.iwate.jp/