妊娠100件に2件程度。治療法に不安を感じる人も?
子宮外妊娠は、妊娠の2%程度で見られるため、耳にしたことがある人も多いでしょう。通常、受精卵は子宮内に着床しますが、卵管や腹腔などに着床することで起こります。
超音波診断で無症状のうちに確認される人もいれば、出血や腹痛などが起こって明らかになるケースもあります。
子宮外妊娠の場合、腹腔鏡を使うことこともあれば、場合によっては開腹手術を行う、外科的な治療が古くから行われています。近年では、抗がん剤の一種メトトレキセートを点滴する内科的治療法が用いられるようになりました。
外科的治療と内科的治療では、将来の妊娠率に違いなし
先日、フランスの研究チームが、外科的治療と点滴による内科的治療を比べたところ、その後の妊娠率に影響がないという心強い発表を行いました。
これまで、「他の方法の方が、将来の妊娠には影響がないかも?」などと、思い悩む人もいたようですが、この発表をもとに、その時々の状況で最も適切と考えられる治療を安心して受けて良いことが分かりました。
産婦人科系の治療は、「その後」が気になることが多いものですが、このようにきちんとした調査が行われると不安度が軽減されますね。

Fertility after ectopic pregnancy: the DEMETER randomized trial
http://humrep.oxfordjournals.org/content/