高齢出産のリスクとは
高齢出産は、もはや当たり前のものとなっている。40代50代で出産する芸能人の話題は尽きない。
しかしそういった報道を見て、「40代でも子どもを産めるんだ」と安易に考えるのは危険だ。40歳を過ぎると、体外受精でも妊娠しにくくなり、流産の可能性も高まってしまう。
2013年3月23日、徳島市では高齢出産の現状についての市民講座が開催された。
「知っておきたい高齢出産時代の女性のからだの話」
市民公開講座「知っておきたい高齢出産時代の女性のからだの話」(徳島大学産科婦人科など主催、徳島新聞社共催)は23日、徳島市のあわぎんホールで開催され、約200人が集まった。
講座の中で、慶應義塾大学医学部産婦人科の吉村泰典教授は「女性のライフサイクルと不妊件治療」と題して話をした。自然妊娠を望むなら25~35歳が良いこと、40代の出産が普通と思われているが、多くの人には難しいという現状を知ってほしいと語った。
また、愛育病院の安達知子産婦人科部長からはキャリア形成と出産、育児の両立についての話が披露された。
現代を生きる女性にとって、キャリア形成と出産、育児の両立は避けては通れない悩みだ。不妊治療を受けるにしても、共働きでないと金銭的に疲弊してしまうというのはよく聞く話だ。
どの話も、身につまされるものばかり。集まった200人の聴衆は、深く頷きながら話に聞き入っていた。

徳島大学病院
http://www.tokushima-hosp.jp/info/