良くなさそうだな、とは思っていたけど
アメリカの学術誌に報告された妊婦さんの食生活に関する発見が注目を集めています。
妊娠中の、たばことお酒に関してはこれまでも再三取りあげられてきましたが、今度は「健康には良くなさそう」とほとんどの人が認識していた、ファーストフードのデメリットが確認されたのです。
まるで中毒症状!
その仕組みはまるで中毒症状。妊婦さんがジャンクフードばかり食べていると、生まれてきた赤ちゃんがやがてジャンクフード好きになるそうです。
調査では妊娠中のメスのラットに、ファーストフード製品を食べさせました。すると、「気分が良くなるという信号を送る化学物質」にお腹の赤ちゃんラットがさらされることになります。赤ちゃんラットが生まれてきて、食べ物を口にするようになるとジャンクフードを摂ることで気分を満たそうとするようになるそうです。
この調査はラットを対象にしていますが、こうした結果から、妊娠中にお母さんがジャンクフードばかり食べていると、子どもは肥満や生活習慣病のリスクが高くなってしまうのではないかと心配されるようになりました。
先日妊娠中に野菜などをたくさん食べることで、生まれた赤ちゃんも野菜をしっかり食べられるようになるとの報告がありました。
妊婦さんは、生まれてくる子どもにとって正しいと考えられる食生活を送ることが重要と言えるでしょう。

A maternal “junk-food” diet reduces sensitivity to the opioid antagonist naloxone in offspring postweaning
http://www.fasebj.org/content/27/3/