卵子提供
最近、何かと話題の卵子提供。日本初の卵子提供登録支援団体「OD-NET」が、若くして卵巣機能が失われる「ターナー症候群」や、月経が止まってしまう「早発閉経」などの患者に、卵子提供による体外受精を仲介している。
1月15日に行われた「お子さんに恵まれないご夫婦のために、卵子を提供していただける方を探しています」という呼びかけへの申し込み希望が、募集開始2日目にして100人を超えた。
アメリカなどでは、卵子ドナーは高額の謝礼を受け取ることは知られているが、OD-NETで募集する卵子ドナーは無報酬のボランティアだ。何故、100人を超える希望者が出たのだろうか。
卵子ドナーの条件
OD-NETでは、卵子を提供するドナーの条件として、35歳未満であることや、すでに子のいる成人女性であることなどを挙げている。しかし、応募者の中には条件を満たさない女性もいたと言う。
OD-NET代表の岸本佐智子さんは、「もともと不妊治療を受けていた女性からの連絡が多かったですね。ご主人の精子に問題があって不妊治療を受けていた方も数人いらっしゃいます。『自分が大変だった分、今苦しんでいる人の役に立てたら』という善意が動機のようです。その崇高な気持ちは大切にしたいと思います」と語っている。
こういった“善意”が、一人でも多くの不妊症女性を救ってくれるよう願う。

OD-NET
http://od-net.jp/