そんなに早くから味わってる?味覚の発達の不思議
これまでに行われてきた研究で、妊娠中や授乳中にお母さんが食べる食べ物がその後の子どもの食べ物の好みに影響することが知られています。
とはいえ、小さな子どもたちに、健康に良い野菜を食べさせることに四苦八苦しているお母さんも多いはず。また、体に良いとは言いがたい、ファーストフードや甘いものが好きなのも世界中の子どもに見られることです。
味覚というのは私たちが考えるよりもずっと早い時期から働いているそうです。なんと、赤ちゃんが最初に覚える味はお母さんの羊水なんだそうです。
そして、羊水には妊婦さんが食べたものの香りの成分などが移行することが知られています。このため、赤ちゃんは羊水を飲み込むことでお母さんが食べたものの味を体感しているのだそうです。
ママが野菜をたくさん食べたら赤ちゃんの好きな味に
6ヶ月から1歳までの46人の赤ちゃんを追跡した調査では、お母さんが出産後3ヶ月まで人参ジュースを飲んでいた場合、他の子どもたちよりもキャロット味のシリアルを好んで食べることが分かりました。
人工ミルクで育っている赤ちゃんも同様です。離乳食の時期に野菜や果物を食べていると、その後も野菜や果物を喜んで食べるようになるのです。
妊娠中2人分食べなさい、はすでに化石化した言葉ですが、妊娠中に「野菜を」2人分、なら現代も通用する言葉に生まれ変わりそうですね。

Diet of greens while pregnant stops baby being a fussy eater
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/health/Flavor Learning In Utero and Its Implications for Future Obesity and Diabetes
http://link.springer.com/article/