全体的には母乳育児率がアップ
アメリカでは、母乳育児をする女性が増えており、母乳で育てるメリットが多くの人に理解されてきたと解釈される一方で、推奨されている12ヶ月間を母乳で通す人は、とても少なく、仕事を持っていることも多い現代女性のライフスタイルでは、母乳で育児をすることが難しいことがあることが明らかになりました。
これは、米国疾病コントロールセンターが明らかにした調査の結果です。2000年から2008年の間に初めてのお産をした女性で、母乳育児をしていると答えた人は70.3%から74.6%まで増加しました。
推奨は12ヶ月まで。達成率は23.4%
6ヶ月まで母乳とした人は、34.5%から44.4%と、これも順調に増加していますが、子どもが1歳になるまで母乳で育てている人は、16%から23.4%と増えてはいるものの、割合としては多いとは言えません。
全体の増加から考えると、母乳育児の必要性は理解されていても、産休が明けて仕事に戻ったりするために、1年間継続することが難しいことも原因と見られており、母乳育児が続けられるような社会的なサポートが必要と考えられています。
とはいえ、母乳育児に関する理解が広まり、これが数字に表れるようになったことは、母子保健の上では満足のできる結果だと考えられているようです。

Progress in Increasing Breastfeeding and Reducing Racial/Ethnic Differences
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/