幼稚園で講演会
2013年2月4日、神奈川県川崎市麻生区片平にある風の谷幼稚園で、保護者を対象にした講演会が行われた。講師として招かれたのは新百合ケ丘総合病院産婦人科・田島博人医師。
テーマは、「子育て世代の女性のカラダ~知っておきたい産婦人科の知識~」。不妊治療の現状や出産適齢期についてなど、妊娠、出産、子育てと、女性の身体に関するものだった。
妊娠と年齢の関係
今、「結婚は30くらいにはしたいかな」「35くらいまでに子どもを産みたいかな」という考えの女性も多い。しかし、田島医師によると出産適齢期は意外と早く訪れるという。また、年齢が上がると共に流産の確率も上がっていく。
不妊治療に訪れる女性の平均年齢は、あるクリニックでは38歳。30代後半になると、妊娠する確率はがくっと下がると言われている中でも、これが現状だ。
講義の後、質疑応答の時間も取られた。「更年期障害でストレスを感じていることを、夫にうまく伝える方法はあるか」「産後太りにはどのようなものが有効か」など、様々な質問が飛び交い、会場は大いに盛り上がった。
幼稚園で、産婦人科医が保護者向けに講演をするという、ありそうでなかったこの試み。同園の天野優子園長は、お母さんたちが検診に行こうかなと思うひとつのきっかけにして頂けたら、と語った。

風の谷幼稚園
http://www.kazenotani.net/