低体重での出産と関係がある
2月6日、the journal Environmental Health Perspectivesに、微粒子状物質による大気汚染と胎児の関係についての最新調査結果が掲載されました。調査結果によると、微粒子状物質の大気汚染は、出産時の子供の体重に関係してくると見られています。
最近、大気汚染について多くの報道がされていますが、この調査はアメリカ、ヨーロッパ、アジアをはじめとする世界14都市に住む妊婦を対象に行われました。
汚染のひどさと胎児への影響は比例する
調査結果によれば、汚染がひどいほどより影響する可能性が高いということです。特に、大気汚染の基準とされている粒子状物質の中でもPM10とPM2.5について影響が出ています。
どちらも粒子よりも小さい微粒子の大きさで、世界基準で大気汚染の指標となっています。PM2.5(微小粒子状物質)はPM10よりも小さい粒子です。これらは、粉じんやばいじん(燃焼によって発生する)で、呼吸器などに入り込み、健康被害を引きおこします。
気をつけたいこと
低体重での出産は、妊婦にとって大変避けたい事態です。子供が将来、高血圧や糖尿病にみまわれるリスクもあります。
低体重の原因としては、妊婦の過度なダイエットや喫煙、多胎出産などが考えられていますが、大気汚染もまた影響するということがわかりました。
大気汚染について、できるだけ情報を収集し、ひどい日には外出を控えるなどの予防をすると良いでしょう。

微粒子の大気汚染と低体重出産の関係
http://ehp.niehs.nih.gov