妊娠後期の背中の痛みに頭の整体、頭蓋整骨療法
骨盤帯痛って聞いたことがありますか?妊娠中に特有の、骨盤の周囲の痛みで、妊婦さんの約3割に見られるとされています。実際には背中や腰の痛みとして、後期に認識する人が多いようです。
これまでの調査でも、鍼治療など代替療法や東洋医学的なアプローチが効き目を現すことが多かったようですが,今回はヨーロッパより、頭蓋整骨療法が効果的だという発表がありました。
123人の妊婦さんを対象に、頭蓋整骨療法を行わなかったグループ60人と、頭蓋整骨療法を行ったグループ63人での症状の和らぎ方を追跡しました。
朝起きたときの痛みで、頭蓋整骨療法を行った人の方が改善が見られていました。また、痛みが全くなくなった、とした人の割合も、頭蓋整骨療法を行った人で多く見られました。
頭蓋整骨療法をした人の方が痛みの自覚が軽い
痛みがない時をゼロ、最高に痛い時を10として痛みを表現してもらうと、頭蓋整骨療法を行った人では中間値が約2.7、通常の治療のみの人では約3.5となりました。
妊娠中は、使用できる薬剤にも限りがあるため、こうした全体的なアプローチがどんどん取り入れられてきていますね。様々な情報を元に、自分に最も合った方法を見つけていきたいものです。

Effects of craniosacral therapy as adjunct to standard treatment for pelvic girdle pain in pregnant women
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/European guidelines for the diagnosis and treatment of pelvic girdle pain
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2518998/