妊娠中のバルプロ酸ナトリウムの摂取は自閉症のリスクを高める
1月31日、the Journal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatryに、妊娠中にバルプロ酸ナトリウムが成分の抗てんかん薬を摂取した母親から生まれた子供の自閉症のリスクについて、調査結果が掲載されました。
イギリスで、持病のてんかんを投薬治療している妊婦と、てんかんの持病がない妊婦に対して、生まれてきた子供を、12ヶ月、3才、6才時ごとに調査を行いました。
自閉症との関係性が見られた
結果、てんかんの投薬治療時に、バルプロ酸ナトリウムが成分となる抗てんかん薬のみか、あるいはそれと、他の薬とを併用して服用していた妊婦の子供に、自閉症に関する影響が出やすいということがわかりました。
また別の調査結果ではIQの発達にも影響が出ることがわかっています。
てんかんの治療を受けている女性
まだ解明されていない点が多く、上記は可能性が高いという段階ですが、更なる調査が今後行われる予定です。
てんかんの治療を受けている女性は、妊娠あるいは出産に向けて、服用をストップするどうかなども含めて、医師に相談をした方が良いとのことです。

胎内で抗てんかん薬にさらされた子供
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