免疫抑制剤と母乳を介した赤ちゃんへの影響について
1月24日、アメリカのthe Clinical Journal of the American Society of Nephrologyに、タクロリムスを摂取した母親の母乳の安全性について調査結果が掲載されていた。
赤ちゃんに母乳をあげても大丈夫
調査は、タクロリムスを摂取している母親に対して行われた。その結果、赤ちゃんへの影響は、問題ないと考えて良い数値であった。
タクロリムスとは
タクロリムスは、免疫抑制剤の一種で、臓器移植後などに使用し、拒絶反応を抑える薬として利用されている。また、アトピーやリウマチなどの治療に用いられることもある。
以前、タクロリムスを摂取した女性は、赤ちゃんの免疫力発達に影響を与える可能性があるとして、母乳で赤ちゃんを育てるべきではないとアドバイスされていた。
安心して母乳をあげよう
これは、タクロリムスを摂取しなければならない女性にとっては朗報である。母乳で育てても大丈夫だという結果だからだ。
一般的な話でも、母乳は栄養価が高いなど評価されている中、母乳で育てたいと思う女性は多い。これでまた、薬と赤ちゃんへの関係性が一つわかり、安心した女性も増えるだろう。

タクロリムスと母乳について
http://cjasn.asnjournals.org