近年の流行に対応して新たな予防接種ガイド発表
アメリカ小児科学会では、子どもたちを伝染病から守るための新しい予防注射のガイドラインが発表されました。アメリカでは2010年に百日咳が大流行しました。カリフォルニアでは、9000人もの感染が報告されたそうです。この流行を背景として、今回のアップデートでは、すべての妊婦さんが百日咳の予防接種を受けることが推奨されています。
具体的には、百日咳、ジフテリア、破傷風の混合ワクチンを妊娠27週から36週の間に摂取することとされています。これまで、妊婦さんのうちに接種して、免疫が赤ちゃんに伝わるような方法は取り入れられていなかったため、メディアでも必要性が呼びかけられています。
母体を通じて赤ちゃんが免疫を獲得するのが狙い
妊婦さんへのワクチン接種は、このように赤ちゃんに免疫がつくことが狙いのため、妊娠の度に受けることになります。また、家族内で感染が広がることを予防する観点から、赤ちゃんが生まれる予定の家庭では、父親、兄弟などの同居家族も、出産までに予防接種を受けることが推奨されています。
日本でも、大流行とはならないものの、毎年感染が報告されていますが、今のところ妊婦さんへの予防接種は行なわれていませんが、イギリスでは昨年、すでに妊婦さんへの接種が義務づけられており、今後妊婦さんへの接種が広まっていく可能性もあるでしょう。

AAP Releases 2013 Childhood and Adolescent Immunization Schedule
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