働く女性と出産
20代、30代の働く女性たちの中には、「いつかは子どもを産みたい、でもまだ働いていたい」と考えている人が多い。
しかし、いざ子どもを産みたいと思った時には、もう妊娠が難しい身体になっていた、というのもよくある話なのだ。
不妊治療の薬剤を扱うメルクセローノと英国のカーディフ大学は、妊娠を希望する男女10000人を対象に世界規模の調査を行った。それによると、回答者の約半数が「40代と30代の女性は、同じ確率で妊娠できる」と誤解をしていたという。
その中でも日本は特に、不妊症に対する知識が低い国として挙げられているのだ。
妊娠力はいつ下がる?
妊娠する力が大きく下がり始めるのは、一般に35歳からといわれている。避妊をしないで夫婦生活を営み、2年妊娠しないと不妊症と定義付けられているが、あるクリニックでは不妊治療に訪れる女性の平均年齢は38歳前後。
そして彼女たちはほとんど、年齢に応じて妊娠しづらくなるという事実を知らない。認識が甘いといわれても、仕方がないだろう。
その確率は40を超えると更に下がる。そして彼らは一様に、不妊治療を行えばすぐに子どもを授かるのだと楽観視している。
40歳を過ぎて治療を始め、体外受精ではなくタイミング法で子どもを授かりたいという夫婦もいる。しかし、40を過ぎてタイミング法だけで妊娠をすることは、極めて難しいことなのだ。
もしあなたが「いつかは子どもを持ちたい」と思っているのならば、年齢と共に確実に下がっていく“妊娠力”をしっかり理解した上で、ライフプランを立ててほしい。

ヴェリタ
http://new.veritacafe.com/archives/4293536.html