妊娠中に歯科に行く人は少ない?
妊娠中は、実は特にオーラルケアに気をつかいたい時期。ところが、妊娠中に歯医者を受診している人は、50%に過ぎないのです。出産後の割合が66%になっていることを考慮すると、妊娠中に歯などのトラブルがあっても、受診しない人がいることが心配されています。
つわり中のオーラルケア、どんな方法がある?
妊娠中、特につわりの時期は、歯磨きすらも辛いという人がいます。また、一人赤ちゃんを産むごとに歯が一本減る、という言い回しが海外にはあるそうです。つわりは7-8割の妊婦さんが、妊娠初期に経験するとされています。
吐き気がひどいと胃液の酸で、歯のエナメル質が溶けてしまうこともあります。この場合、吐いてしまってすぐ歯を磨くと、溶け出したエナメル質をこすり取ってしまうことがあるので奨められないそうです。吐き気のないときに、フッ素を含む歯磨きをしたり、ジェルを塗ったりして、表面をコートしておくのが最善とのことです。
妊娠したら歯科検診も受けよう
妊娠と共に、歯科検診を受けることは、健康管理としてもとても有効です。また、検診時に妊娠中や出産後のオーラルケアについてのアドバイスを得ることも出来ます。
現状では、オーラルケアによる情報は、インターネットや妊娠・育児雑誌から得ている人が多いそうで、もっと積極的に歯科を受診することが奨められます。

Journal of the American Academy of Physician Assistants ; Oral health during pregnancy: What the practicing PA needs to know
http://www.jaapa.com/