不妊問題は中国でも増加
不妊大国日本が騒がれているが、お隣の国、中国でも不妊問題は拡大している。
2012年12月5日(水)、中国人民網日本語版は、現在中国に不妊患者が4000万人以上おり、そのうち出産適齢期の患者が約12%を占めていると発表した。(中国新聞社のWebサイトの報道から)
2012年人口約13億5000万人以上をかかえる中国、うち約3%が不妊症ということになる。WHO(世界保健機関)の定義によると避妊をしていないのに、2年以上にわたって妊娠に至れない状態を不妊症と呼ぶ。中国で不妊患者が増加している原因はなんだろうか。
(この画像はイメージです。)
問われる不妊理由
北京大学生殖医学センター主任によると、中国人女性が仕事に打ち込み、結婚や出産を遅らせて、身体に疲労をためていることが原因にあげられるという。そのため、いざ子どもをつくろうと思っても、出産能力が低下しており簡単にはできないことが多い。
また、仕事上のストレスから、ホルモンバランスの乱れが生じ、排卵が起こりにくくなる病気(多嚢胞性卵巣症候群:PCOS)になってしまう。
不妊症に悩むのは女性だけでない。同じく仕事疲れ、接待疲れによって、男性もストレスにより、乏精子症、精子無力症などを引き起こす。
若者が安易に堕胎する
若者が容易に堕胎し、手術行うことも原因の一つだ。手術によって、子宮内膜などの生殖器官にダメージを与えてしまい、卵管閉塞などの症状を引き起こす。このことが、将来の妊娠を難しくさせてしまう。また、流産する可能性も高くなる。
望まない妊娠をしないことが、不妊症の防止に結びつく。スポーツなどして、仕事上のストレスの発散に日頃から努力することが、将来の妊娠につながるのではないだろうか。アジア各国間で、不妊問題について、さらに話し合いの場がもたれることを願ってやまない。

中国、不妊症患者4千万以上 安易な堕胎も原因
http://j.people.com.cn/94475/8045710.html