気分と生理の周期は関係ない??
カナダは、トロントで行われた、生理の周期と気分に関する研究発表が物議を醸しています。
この研究では、PMS(月経前症候群)を初めとする生理の周期とイライラなど否定的な気分は関連性がなく、むしろ元々、適応能力が低下していたり、回りからのサポートが得られない女性が慢性的に抱えている感情を、「ホルモンのいたずら」として納得しているだけだというのです。
反対意見続出、多くの研究で生理周期と感情の関係が
この発表を受けて、自分自身が生理前にイライラを感じることがあるとして、反論している女性精神科医もいます。
反対意見の一つとして、これまでPMSの原因の一つとして考えられていた、プロゲステロンというホルモンが、生理前に減少するしくみを挙げている人もいます。プロゲステロンの減少の度合いが、他の人よりも激しい人で、PMSや産後のうつ、更年期といった症状が強く出る人がいるそうです。
今回、議論の的となっている研究は、1971年から2007年までに行われた47件の研究結果を再分析したものとのことですが、こうした研究方法に異議を唱える専門家もいます。
生理前のイライラ、ホルモンのいたずらか、そうではないのか?PMSの症状に悩んでいる女性にとっては、特に気になるところですね。

News.com ; New study claims PMS is a myth
http://www.news.com.au/news/Gender Medicine magazine ; Mood and the Menstrual Cycle
http://www.gendermedjournal.com/article/