妊婦さん、適度な日光浴をしましょう!
11月15日付、英インターネットニュースサイト、Mail Onlineによると、
妊娠中に日光浴の時間が不足すると、生まれた子どもが将来、多発性硬化症(MS)になる確率が高くなることが調査により判明した。
原因はビタミンDの欠乏
英クィーンメリー大学のSreeram Ramagopalan医師らは、多発性硬化症の患者、総勢152,000人を対象に、発症率を出生月別に比較。結果、
誕生月が4月と5月の人は発症率が5%高く、誕生月が10月と11月の人は5%から10%低かった。多発性硬化症の予防に必要なビタミンDは、一定時間、日光浴をすることによって、体内に生成される。つまり、
初夏に出産した場合、妊娠中に受容する日照時間が短くなるために、発症率が高くなったと考えられる。母体の血中における、ビタミンDの不足が、子どもの多発性硬化症の発症をまねいたとSreeram Ramagopalan医師らは示唆している。
この調査結果を受けてイギリスの研究員らは、多発性硬化症を予防するために、妊婦らに、ビタミンDの摂取を呼びかけている。
多発性硬化症とは?
日本では、厚生労働省が実施する難治性疾患克服研究事業の1つに指定されている。視力障がいや感覚障がいを伴うことが多い。欧米ほど患者数は多くないものの、患者数は増加してきており、2006年度時点で、疾患者数約12,000人が確認されている。女性に多い。
(渡邉充代)

Mail Online
http://www.dailymail.co.uk