タイにおける出生前診断(PGD)
毎年、中国、香港、オーストラリアより数百人の女性達が、体外受精や着床前診断(PGD)を受けるためにタイ・バンコクを訪れるという。タイはアジア諸国で唯一、着床前診断を許可しており、また、出生前診断を規制する法律が存在しない。
アメリカ、南アメリカにおいても着床前診断を許可しているが、タイに比べ治療費が高価である。一方、タイでは体外受精や着床前診断に掛かる費用が安価であるため、多くの患者が治療を受けに訪れるという。
(画像はイメージです
撮影者:moyix)
マレーシアにおける出生前診断(PGD)
マレーシアは、メディカルツーリズムとして、体外受精など不妊治療に力を入れている。マレーシアの個人病院・クリニックにおいて、体外受精費は1万リンギット・マレーシア(RM)から1万8千リンギット・マレーシアである。
マレーシア医療協議会(MMC)は、2006年、「デザインベビー」を理由に着床前診断を禁止するガイドラインを定めた。現在、医療的理由に基づく場合のみ、着床前診断(PGD)や着床前スクリーニング(PGS)の実施を認めている。
着床前診断(PGD)とは
着床前診断(PGD)では、高度な生殖医療技術を用いて受精卵(胚)の染色体検査や遺伝子解析を行い(着床前スクリーニング(PGS))、染色体・遺伝子異常のない良質な受精卵(胚)を選択して子宮に移植する。
また、希望する性別の染色体を持つ受精卵(胚)を選び、子宮へ移植することにより男女の産み分けが実現可能となる。
しかしながら、着床前診断では希望する性別の受精卵(胚)を選び、他は子宮へ戻さないため、生命の選択と成り得る。そのため、法的、倫理的に問題視されている。

The Rakyat Post
http://www.therakyatpost.com/Guideline of the Malaysian Medical Council
http://www.mmc.gov.my/着床前診断
http://ja.wikipedia.org/wiki/