胡桃と精子の関係性に関する研究
2012年8月、胡桃と精子の関係性に関する研究結果が「Biology of Reproduction」にて発表された。
研究は21歳から35歳までの、典型的なアメリカ料理を食べる男性を対象に、「カルフォルニアくるみ協会」により実施された。
被験者を無作為に2グループに分け、一方は通常の食事に毎日2.5~3オンス(2分の1カップ以上、75グラム)の胡桃を加え、もう片方は通常の食事からナッツ類を除いた食生活を12週間続けた。
12週間後、両グループに対して精子の質、精子形態(形・サイズ)、精子濃度、精子運動率、染色体異常に関して比較分析した。
研究結果によると、12週間胡桃を食べ続けたグループの男性は、血中の植物性オメガ3脂肪酸アルファリノレン酸(ALA)量が増え、精子生存期間、精子運動率が上昇し、異常精子の数は減少した。
(画像はカルフォルニアくるみ協会 HPより)
植物性オメガ3脂肪酸アルファリノレン酸(ALA)の効果
胡桃は植物性オメガ3脂肪酸アルファリノレン酸(ALA)が豊富な唯一のナッツ類であり、1粒当たり2.5グラムのALAが摂取できる。
UCLAフィールディング公衆衛生校のウェンディ・ロビン(Wendie Robbins)は、アルファリノレン酸(ALA)には精子の生育状態や細胞膜の機能を向上させる効果があり、ナッツ類(胡桃、アマ、チアシード、ヘンプシード)に多く含まれると述べている。
植物性オメガ3脂肪酸アルファリノレン酸(ALA)を多く摂取する男性は不妊症になりにくく、血中のオメガ3量も不妊の男性より多い。一方、飽和脂肪酸を多く摂取する男性は精子濃度が低く、不妊になる傾向にあるという。
また、フィッシュオイルにもオメガ3脂肪酸が含まれている。不妊男性を対象に実験を行ったところ、DHA・EPAサプリメントの摂取により精子量が改善した。(DHA:オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸、EPA:オメガ3脂肪酸)

EPOCH TIMES
http://www.theepochtimes.com/Dr.Fuhrman
http://www.drfuhrman.com/library/カルフォルニアくるみ協会
http://www.californiakurumi.jp/