高額な不妊治療費
不妊治療を受けるカップル332組を対象に調査を行ったところ、不妊治療費は平均約5300ドルであった。最も治療費の低いカップルで912ドル、体外受精を受けたカップルは平均1万5435ドル(最高約1万9200ドル)、また、体外受精を1サイクル追加すると約7000ドルかかるという。
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1つ目-最適な医療機関にて治療を受ける
シカゴ不妊治療コンサルタントのミンディ・バークソン(Mindy Berkson)は、患者個々が妊娠・出産成功する可能性が高い医療機関を見極め、不妊治療を受けることが治療費削減の最も効果的な方法であると述べている。
必ずしも地域の不妊治療クリニック、治療費の安い医療機関が不妊治療成功率の高い施設であるとは限らない。また、難しい治療を必要とする患者を受け入れる医療機関では治療成功率が低くなる一方、最新の医療設備が整っていると考えられる。
バークソンは、公表されている不妊治療成功率を理由に医療機関を選択するのは避けるよう警告している
2つ目-医療保険の保証内容・適用範囲を把握する
一般的に、不妊治療は健康保険適用外となるため、患者個々で医療保険の加入が必要となる。
ベネフィット・スペシャリスト(福利厚生スペシャリスト)のダヴィーナ・ファンクハウザー(Davina Fankhauser)によると、医療機関は保険適用範囲を把握していないという。
医療機関に治療に関する適用範囲の判断を委ねるのではなく、患者自身が医療保険の保証内容・適用範囲を正確に把握するべきであると助言している。場合によっては、患者が保険業者と交渉をする必要もある。
3つ目-医療保険に見合う診断書を依頼する
多くの保険業者では、不妊症は病気・疾病でないとの理由より不妊治療を保険適用外と規定する場合がある。一方、子宮内膜症など女性疾病は保険適用内であるため、女性疾病を起因とした不妊症は保険が適用される。
そのため、ファンクハウザーは医師に相談のうえ、保険内容・保証範囲に見合った診断書を依頼する意義はあると考えている。

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http://time.com/money/2951923/THE JOURNAL of UROLOGY
http://www.jurology.com/The Society for Assisted Reproductive Technology
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