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男性不妊の要因は遺伝子欠陥のある精細胞

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男性不妊の要因は遺伝子欠陥のある精細胞

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男性不妊
社会的に男性不妊は軽視されがちであるが、不妊において男性側に原因がある場合も多い。事実、300万人以上のアメリカ男性が不妊症を経験しているという。男性不妊は、精子自体の根本的問題(精子数、精子異常、精子運動率など)によって引き起こされる。

Chd5
(画像はイメージです)Image:by kaibara87

男性生殖にとって必要不可欠なプロセス‐クロマチン再構成
男性の精細胞は極小であり(約500分の1インチ、女性の卵細胞30分の1)、DNAや分子モーター(細胞内でエネルギーを機械的な動きに変換する分子)にすぎない。

また、発達も早く、プロタミンと呼ばれる「プロテイン」が「ヒストン」に取って代わる。(クロマチン再構成)

コールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)の研究者らは、「Nature Communications」にて「クロマチン再構成」が男性生殖にとって必要不可欠であるという研究報告書を発表した。報告書によると、不妊症はこのプロセスに支障が生じた結果として引き起こされるという。

男性不妊の要因‐Chd5
コールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)の研究チームは生体組織検査のデータ分析を行い、男性不妊の潜在的要因は「Chd5」であると特定した。遺伝子欠陥がある精細胞をもつ男性はChd5の量が少ないという。

「Chd5」には、「プロテイン」が「ヒストン」に取って代わる際に「クロマチン再構成」を調整する働きがある。

Chd5に関する実験
研究チームは、「Chd5」が男性不妊の要因であるか検証するため、雄のマウスにて実験を行った。

Chd5遺伝子を雄のマウスから取り除いたところ、マウスの精子量や精子運動率は低下し、このマウスの精子を用いた体外受精は失敗に終わった。

また、「Chd5」が消失すると、「クロマチン再構成」は完全に崩壊する。「プロテイン」は「ヒストン」に取って代わらず、精細胞内のDNAは劇的に変化し、損傷を受けて破壊されるという。

研究により、「Chd5」にはDNA損傷や突然変異を防ぎ、健康状態を維持する働きがあると判明した。コールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)の研究チームは、今後も「Chd5」に関する研究を継続するという。


外部リンク

Medical Daily
http://www.medicaldaily.com/

Nature Communications
http://www.nature.com/ncomms/2014

Cold Spring Harbor Laboratory
http://www.cshl.edu/
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