清涼飲料水と不妊の関連性
デンマーク、スペイン、アメリカの国際研究チームは、清涼飲料水の摂取量と不妊の関連性に関する研究を実施した。(研究報告書は5月8日「Human Reproduction」掲載)
研究者らはニューヨーク州ロチェスターの男性189人(18歳から22歳まで)を対象に精子分析、身体検査、生活習慣や食生活に関する問診を行った。
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清涼飲料水により精子の質や精子運動率が低下
研究より、清涼飲料水の摂取量と不妊は比例関係にあると判明した。清涼飲料水の摂取が多い男性は精子の質や精子運動率が低下し、卵細胞刺激ホルモン(FSH)量や精子生産量も少なかったという。(上位25%の摂取量:毎日平均2.7本、1本当たり12オンス)
また、研究報告書では肥満の男性より標準体型の男性のほうが清涼飲料水の摂取量と不妊の関連性が顕著であったと報告されている。
ハーバード公衆衛生大学院疫学部のジョージ・チャヴァロ(Jorge Chavarro)教授は、清涼飲料水の摂取により精子運動率は低下すると述べている。清涼飲料水の摂取が多い男性は、摂取が平均以下の男性より精子運動率が6.3%低かったという。
不妊症に悩むカップルは増加傾向
年々、不妊症に悩むカップルは増加傾向にある。不妊症の男性のうち90%が、精子数・精子の質・精子運動率の低下が主な要因であると考えられている。
チャヴァロ教授は、不妊をはじめ、虫歯や心臓病などの健康面からも清涼飲料水の摂取量について見直す必要があると指摘している。

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