ライフスタイルと妊娠
以前より女性のライフスタイル(食生活やたばこなど)は、周産期合併症、いわゆる妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、帝王切開や分べん時出血などの異常と関与していることがわかっていました。
(画像はイメージです)
けれども、男性のライフスタイルが周産期合併症と関与しているかどうかについてははっきりしていませんでした。
両親のライフスタイルと周産期合併症
そこで2013年に「Human Reproduction」に発表されたオランダの研究では、両親のライフスタイルと、周産期合併症の関係を調べたそうです。
2958人の子供達の両親を一年間にわたって調べた結果、10.6%の女性に妊娠高血圧症候群が、2.2%に妊娠糖尿病が見られ、3.5%の子供が早産で生まれ、そして155人の子供が胎内発育遅延でした。
父親のライフスタイルと母親のライフスタイルはお互いに関与し合っていましたが(似ていた)、父親のライフスタイルは周産期合併症と明らかな影響があったわけではなかったそうです。
逆に母親の方のライフスタイルでは、妊娠BMIは明らかに妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病に影響し、胎内発育遅延のリスクは減ったとのことです。
そして母親の喫煙は明らかに胎内発育遅延に関わっていました。
結論として
父親のライフスタイルは大きな影響はありませんでしたが、父親と母親のライフスタイルはお互いに関与し合うため、筆者らは、両親ともにライフスタイルについて考えていった方がいいのではないか、と結論づけています。
編集部 C-NZ

Effects of paternal and maternal lifestyle factors on pregnancy complications and perinatal outcome. A population-based birth-cohort study: the GECKO Drenthe cohort
http://humrep.oxfordjournals.org/