半数以上の人が転院を経験
不妊治療をはじめても、皆がすぐに結果がでるわけではありません。治療を続けるうちに
「医師」「治療方法」「金銭や時間」などの相性にズレを感じることもでてくるでしょう。
NPO法人Fineが実施した「どうする?教えて!病院選びのポイント」のアンケートを参考に、不妊治療の転院事情をみてみましょう。
(画像はNPO法人Fineアンケートより)
アンケートでは、半数以上の人が転院を経験したと答えています。また、ある程度「満足」と思えるまでに
転院した回数は、一番多いのが2回、続いて1回、3回となっています。
不妊治療は、年齢との関連も大きく時間との勝負。転院を考える時期については、およそ1/4の人が半年から1年以内と早々に見切りをつけていることも判明。
気になる転院の理由ですが、妊娠しなかったことを筆頭に、医師の対応に不満、施設の技術の限界(例えば人工授精までしかできないなど)、他院のよい評判をきいて、というところでした。
転院するときの心得
では、実際に転院をしようと思ったときにどんなことに注意をしたらよいでしょうか。
一番よいのは、クリニックに転院の意向を伝えデータをもらうことですが、転院理由はどうしたらいいものかと悩みますよね。素直に治療方針に不満があるというのもありますが、穏便にことをすませるには「転勤」や「引越し」などを理由にするのも手だといいます。
また、紹介状がなくても受診には問題ないところも多数ありますので、これまで受けてきた検査データはまとめておくこと。クリニックによっては、同じ検査は受けなくてよしと判断するところもあります。治療履歴も簡単に書面にしておくとより良いですね。
不妊治療において、転院はおそれずに可能性はおおいに探って見て欲しいと思います。

NPO法人Fineアンケート
「どうする?教えて!病院選びのポイント」
http://j-fine.jp/prs/prs/Fine_press_1208_byoin_ank.pdf