単純ヘルペスウイルス
単純ヘルペスウイルスとは、ヘルペスウイルスのうちの一つで、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどを起こす原因です。
(画像はイメージです)
男性不妊とウイルスには関連性があるかもしれない、と近年注目を浴びています。その例としてはおたふく風邪、つまりムンプスウイルスの感染で精巣に炎症を起こす可能性があります。
単純ヘルペスと男性不妊
そこで2014年に「International Journal of Experimental Pathology」に発表されたロシアの研究では、単純ヘルペスウイルスと精巣のダメージの関係を調べたそうです。
マウスの精巣に単純ヘルペスウイルスを植え付けて調べた結果、セルトリ細胞という細胞のダメージが大きく、そのためにセルトリ細胞の機能が大きく損なわれたとのことです。そしてこのダメージは精巣の回復不可能なダメージへと結びついてしまいました。
結論として
マウスの精巣に植え付けた単純ヘルペスは、ウイルス性の睾丸炎や、精子形成、男性不妊などに影響がある可能性があると筆者らは結論づけています。
編集部 C-NZ

Herpes simplex virus inoculation in murine rete testis results in irreversible testicular damage
http://onlinelibrary.wiley.com/