様々なおもいを繊細に力強く描いた同名小説
現代を生きる不器用な人たちを繊細に、そして力強く描ききった小説「ふがいない僕は空を見た」が映画化される。10月23日、その公開に先立ち女性限定の試写会とトークイベントが開催された。
会場には、監督を務めたタナダユキさん、原作者である窪美澄さん、そして原作のファンを公言している、タレントでエッセイストの小島慶子さんが登場。
恋愛や結婚、不妊、仕事など、現代女性が抱える様々な問題について、3人が赤裸々に語り。女性限定だからこそ出来るギリギリトークが繰り広げられた。
「ふがいない僕は空を見た」
原作では、不妊治療に通う主婦と助産院で生まれた男子高校生の間に生まれるねじれた愛情や、助産師でありながら自分の息子と上手く向き合うことの出来ない母親の気持ちなど、悩みを持ちながらも必死に生きる人々の気持ちを大胆に丁寧に描いている。
高校生の卓巳役に永山絢斗、コスプレにはまる主婦あんず役に田畑智子を迎え、タナダユキ監督が女性ならではの繊細さで映像化に成功。原作者窪美澄さんも、自分の中の妄想が映像になったよう、衝撃的だった、と心境を語った。
2012年11月17日から、テアトル新宿他全国で公開予定だ。悩みを抱えながらも自分自身の居場所を見つけ、地に足を付けて歩き出す登場人物たちの姿は、一見の価値ありだろう。

「ふがいない僕は空を見た」公式サイト
http://www.fugainaiboku.com/index.html