感動作「四十九日のレシピ」
2011年4月に公開され、日本映画賞を総ナメにした「八日目の蝉」。その中で、不倫相手の子どもを誘拐する女性の鬼気迫る心情を見事に演じ切り、助演女優賞を受賞した永作博美が、今度は不倫される女を演じることになった。
NHKでドラマ化もされた「四十九日のレシピ」。原作は、伊吹有喜の同名小説。永作は、子どもを望み不妊治療を行うも上手くいかず、落ち込んでいる中夫に不倫され、実家へと出戻る女性・百合子を演じる。
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石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造など実力派の俳優陣が脇を固め、タナダユキ監督(『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』)がメガホンを取る。
女性の生き方と不妊
本作は、百合子の母が亡くなり、彼女が遺した「幸せに生きるためのレシピ」を軸に、大切な人を亡くした家族が生きることのつらさを乗り越えて再生に向かうまでの日々を描く、あたたかな物語だ。
「八日目の蝉」では、堕胎をしたことで不妊になってしまった女性を演じ、今回は不妊治療に臨む女性を演じる永作。“不妊”が、現代を生きる女性の大きなテーマとなってきている現われだろう。
映画『四十九日のレシピ』は2013年全国公開予定だ。

読売新聞
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