万病の元「冷え症」
2012年9月21日に、読売新聞の医療サイトでは、「冷え症と不妊症」の関係についてのコラムが掲載されています。
「冷え症」は、身体の血行が悪い状態を言い、様々な病気の原因になると言われています。「なんとなく調子が悪い」という方も、実は「冷え症」が関係している可能性もあり、月経不順や月経困難症も起りやすくなり、「不妊症」の原因にもなります。
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「冷え」の種類は2種類
では、なぜ「冷え症」になってしまうのでしょうか?その原因は、大きく『気血の不足(気虚・血虚)』と『気血水の滞り(気滞・瘀血・水滞)』の2つに分けられるそう。
日本東洋医学会によると、「気」とは、漢方医学上では生活活動を営む根源的なエネルギーとされ、生命活動においては精神活動を含めた機能的活動を統括する役割を担っているそうです。
また、「血」とは、「気」の働きを担い、正常の状態では、「気」の働きによって、その量が保たれ全身を巡行し、身体に必要な栄養をもたらし、身体・臓器を形作っているそうです。
小川恵子先生によると、だるさや、気力の減退を感じる場合は、「気血の不足」している可能性があるとのこと。その場合、おすすめしたいのが
鶏肉、羊肉、鹿肉、鰻(うなぎ)、鱒(ます)
などの、気血を補い、体を温めるような食材。そして、元気があるのに冷える場合は「気血が滞っている」可能性があるそう。その場合は、
そば、豆類、大根、ねぎ、生姜、香菜、玉ねぎ、にら
を使った料理がいいそうです。夏の間は、「クーラー」に苦しめられましたが、これからは「冬の寒さ」に苦しめられる季節になりますね。毎日温かいお風呂に入り、身体の温まる食材を食べて、冷え症を克服しましょう。

yomiDr. 小川恵子の漢方で健康生活
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=65174ご参考:日本東洋医学会
http://www.jsom.or.jp/universally/sinsatsu/index.html