子どもの遺伝性疾患、父親の年齢と深い関係
8月22日付、米医療系情報サイトbabycenterによると、
自閉症や統合失調症といった疾患の発症は、出産時の母親の年齢ではなく、父親の年齢がきわめて重要な要因となることが、このほどアイスランドの研究員らの調査で明らかになった。
従来は母親の年齢に焦点
従来の研究者らの間でも、子どもの発達障害の要因は、父親ではなく母親の年齢にあるとされてきた。
加齢とともに突然変異遺伝子数の増加
研究員らは、自閉症や統合失調症の子どもを持つ78家族の遺伝子の配列を調査。男性の加齢とともに、精子における遺伝性突然変異の数が増加することを発見。1つ年を重ねるごとに、平均して2つ以上の新しい突然変異遺伝子が現れたと言う。つまり、突然変異遺伝子の数は、16.5年後には、2倍になるという。その結果、この結論に至った。
今後の研究に期待
ただ具体的に、”何歳”から子どもの疾患の決定的な要因となっていくかについては、他の要因もあったために、はっきりさせることができなかった。(渡邉充代)

babycenter
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