それでもタバコを吸い続けますか?
妊娠中の「喫煙」は、お腹の子どもに悪い影響と与えると言われていますが、カナダの小児病院の調査で、妊娠中に母親が喫煙をしていた場合、その子どもの、記憶などをつかさどる脳の領域の一部や、扁桃体の体積が、そうでない子どもと比べて、小さかったことが分かったそうです。
今まで、妊娠中の「喫煙」が子どもの将来、肥満になるリスクが高まるという研究報告はされてきましたが、そのメカニズムは解明されていませんでした。この研究により、「喫煙」と「肥満」の関係解明に一歩近づいたと言えます。
この調査結果は、医学誌「Archives of General Psychiatry」に発表されました。
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出生体重は軽めで、授乳期間も短い
今回の調査では、カナダの同一地域に住む13歳から19歳の378名を対象に行われました。378人のうち、妊娠中に喫煙をしていた母親から生まれたのは180人、そうでなない子どもは198人となります。
なお、喫煙していた母親の一日あたりの平均喫煙本数は、11.1本とのこと。
調査の結果、喫煙していた母親を持つ子どもの体脂肪率や脂肪摂取率は、そうでない子どもと比べ高く、扁桃体も小さいことが判明したそうです。
今後、更なる調査も必要ですが、「喫煙」により脳の一部まで縮んでしまうとは恐ろしいことですね。

あなたの健康百科
http://kenko100.jp/news/2012/09/06/02ご参考:厚生労働省 e-ヘルスネット
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-003.htmlご参考:健康さっぽろ21
http://www.kenko-sapporo21.jp/main.htmlご参考:健康さっぽろ21「パパ、ママ、たばこをやめて!」
http://www.kenko-sapporo21.jp/dai_2/kinen_movie.html