調査の結果ワクチンの安全性を確認
夏ももうすぐ終わり。そろそろインフルエンザ対策の話題が聞かれるようになってきました。
アメリカでは、インフルエンザワクチンは妊婦さんにも安全であるという、調査結果が発表されました。
流産や出生直後の死亡率も低下
この調査は、9000人の妊婦さんで、インフルエンザワクチンの接種を受けた人を対象に行いました。この結果出産時に奇形などを持っていた赤ちゃんは2%に見られました。この率は、ワクチンの接種を受けなかった77000人の妊婦さんの結果と変りませんでした。
さらに、この調査の上では、20週以降の流産、死産が、ワクチンを受けた人では0.3%であったのに対し、接種をしていない人が0.6%という結果が見られています。
新生児も、出産直後の死亡が接種をしていない女性から生れた赤ちゃんでは0.4%であるのに対して、ワクチン接種を受けた女性では0.2%となっています。
ワクチンの安全が確認された今、接種による予防が最善の策
ワクチンが妊娠の経過そのものに影響を起こしたかどうかはこの調査からは分かりませんが、専門家は、ワクチンを接種することで、妊婦さんがインフルエンザにかかる率が減り、インフルエンザによる母胎の衰弱などが原因となる赤ちゃんの発達障害や深刻な病気が減っているのではないかと見ています。
いずれにしても、インフルエンザワクチンは妊婦さんが接種を受けても、安全であることが明らかになったので、アメリカでは今後妊婦さんもワクチンの接種を行うようアドバイスを行うそうです。
妊娠中は、使用できる薬なども限られるため、安全性が確認された今、インフルエンザにかからないような取り組みが適切であると見られています。
国内ではまだ、慎重に対処されていますが、かかりつけのお医者さんにも確認してみると良いでしょう。

Vital NBC News ; Study: Flu shot safe for pregnant women
http://vitals.nbcnews.com/_news/2012/08/28/