思春期の生活習慣が大人になっても影響
つい最近までは、子どもの頃の栄養不良が影響する健康障害がたくさんありました。ところが、この頃では、子どもの頃の栄養過多、そして肥満が、大人になってからも健康問題を引き起こすことが多く見られるようになっています。
思春期の肥満が、不妊に影響すると指摘されました。更に、思春期のシンボルのようになっている夜更かしや、朝寝坊も影響するとされました。この研究論文が、専門誌Frontiers in Endocrinologyに掲載されました。
肥満は不規則な生活が体内時計を狂わせる
これまでも、肥満女性の不妊や妊娠中のリスク、妊娠中の肥満などについては、いろいろな報告が寄せられており、体重管理の重要性は多くの人が理解するようになりました。
専門家によると、思春期にさしかかる頃の肥満は、肝臓、膵臓やホルモンの調整に影響を及ぼすそうです。特に、キスペプチンという生殖機能に影響するホルモンの分泌が、脂肪のために有効に行われない可能性があるのです。
また、昼と夜が逆転した生活を続けると、体内時計が狂ってしまい、妊娠や出産に適した人生のステージにさしかかっても、適切な信号が出せなくなってしまうそうです。
時計は後には戻せないものですが、生活習慣が妊活に与える一つの影響と理解しておきたいものです。

Frontiers in Endocrinology ; The changes they are a-timed: metabolism, endogenous clocks, and the timing of puberty
http://www.frontiersin.org/systems_and_translational_endocrinology/