PTSDリスクは通常の5倍以上
不妊治療を受けている人は、時にPTSDを起こすことがあるそうです。ケンタッキーのルイーズヴィルのNPOで心理的サポートの管理を行っているアリソン・ブラドー氏が調査をしたところ、不妊治療を受けている女性の50%がPTSDの診断基準にあてはまりました。これは、一般の人がPTSDと診断される割合の8%と比べても明らかに高いことが分かります。
現在のところ、PTSDでは、過去に心に傷を負うような人生の危機を体験した人に起こると定義されていますが、今回の調査報告を行った専門家は、PTSDの定義を将来起こるリスクまで含めて見直すべきだとしています。
オンライン調査で、約半数がPTSDの診断基準に一致
オンラインで、不妊治療を受けている人を対象に調査で、不妊の診断と、不妊治療はトラウマと考えられるかについて、質問を行いました。参加者の3分の1は1-2年妊娠を望んでおり、6割は何らかの不妊治療を1年以上受けている人たちでした。
最終的にPTSDの診断基準にあてはまったのは46%で。このうちの8割程度が、不妊のことを考えたり、赤ちゃん用品のコマーシャルを見たりすると、気分が落ち込むと答えました。
からだだけでなく、心のケアも
不妊を専門とする産婦人科医は、女性を妊娠させることが、いわば「仕事」です。けれども、心のケアは時に別の専門家に相談した方がいいこともあります。不妊の専門医の中には、こうした心のケアに関してもネットワークを持っていることも考えられます。
不妊治療で、多くの人が、落ち込んだり悩んだりすることを理解して、必要なときは専門家の助けを借りるようにしましょう。

My Health News Daily ; Fertility Treatment Puts Women at Risk of Stress Disorder
http://www.myhealthnewsdaily.com/