食事に含まれる脂肪の種類が不妊治療の結果に影響
妊活中のダイエットには、オリーブオイルをたっぷり摂る、地中海式ダイエット(食事療法)がぴったりとの報告が、海外サイトTimes LIVEで紹介されました。
これによれば、最近の調査で、一価不飽和脂肪を含む食事は、不妊治療による妊娠の確率を最大3倍まで高めることが分ったというのです。一方で飽和脂肪酸の多い、肉と乳製品を中心とした生活では、逆に妊娠の確率を下げるという報告も同時に上げられました。
調査はハーバード大学の、ジョージ・チャバロ医師らによって行われたもので、30代が大半を占める147名の女性を対象に、食事から取り入れる脂肪の種類の違いが、IVF(体外受精)治療にどのように影響するかを追跡しました。
オリーブオイルはOK、肉の脂肪分はNG?
その結果、オリーブオイルに代表される一価不飽和脂肪を含む食品を多く摂っている人ほど、IVFによる出産率が高くなることが分かりました。中でも、1日のカロリーの摂取量の25%程度を一価不飽和脂肪で補っている人は、9%のカロリーを一価不飽和脂肪から摂っている人のなんと3倍の確率で出産しているのです。
さらに、肉の脂肪分や乳製品など飽和脂肪酸を多く摂っている人では、摂取が少ない人に比べて、IVFを行うには卵子の状態が良くない場合が多いことが分かりました。チャバロ医師は、地中海式ダイエットでは一価不飽和脂肪を多く摂るので、妊娠を望む女性に勧められるとしました。
夏の食卓にもおすすめ
ただし、これはあくまでも傾向であり、医学的に十分なデータとして公表するには、今後、より多くの数のデータを分析する必要があるといいます。
いずれにしても、地中海式ダイエットは健康的な食事として知られており、オリーブオイルやトマトなどを多く使った料理は、夏ばての時にもぴったり。この夏のメニューは、地中海式ダイエットをキーワードにしてはいかがでしょうか。

Times LIVE ; Mediterranean diet can help fertility treatment
http://www.timeslive.co.za/thetimes/2012/07/04/