米国糖尿病学会による発表
2012年6月に、第72回米国糖尿病学会が開催されました。そこで発表されたところによると、アメリカで行われた調査によって、1日3回レーズンを食べることで、食後の血糖値を大幅に低下させる効果があるということが判明しました。
妊活中の女性にとって、「血糖値」は注意すべき重要なポイントです。血糖値が高いとインスリン分泌が増え、その結果排卵しづらくなると言われています。また、すでに妊娠中の女性も、「妊娠糖尿病」を防ぐためにも日頃から血糖値に気を払っておく必要があります。
1日3回で、血糖値を大幅に低下
この調査は、46人の成人を対象に行われました。彼らは血糖値が若干高めなものの、今までに糖尿病と診断されたことはありませんでした。
46人は、ランダムに2つのグループに分けられました。片方のグループは、12週間にわたって1日3回レーズンをおやつとして食べるように指示されました。そしてもう片方のグループは、果物や野菜などを含まないスナック菓子をおやつとして食べるよう指示されました。
そして調査の結果、レーズンを食べたグループにおいては、調査開始時に測定された数値と比べて、食後の血糖値の平均値が16%下がり、ヘモグロビンA1c(過去1~2ヶ月の血糖状態を表す数値)の平均値が0.12%下がりました。スナック菓子を食べたグループにおいては、そのような結果は見られませんでした。
カリフォルニア・レーズン・マーケティング協会のJames Painter氏は、次のように語っています。
レーズンは比較的低い血糖指数を持っているとともに、食物繊維や抗酸化物を含んでいる。どれも、血糖値をコントロールするのに大切な要因となる。血糖値を下げ、ヘモグロビンA1cの数値を正常に保っておくことは、心臓や循環器系への長期的なダメージを防ぐためにもとても重要なことだ。
妊活中・妊娠中にはぴったり!
レーズンにこのような効能があったとは驚きです。レーズンは少量でも満腹感が持続するとも言われていますし、妊活中・妊娠中のおやつにはぴったりのようですね。
あなたは、自分の血糖値を把握していますか?もし病院で血糖値が高いと言われているのであれば、早速レーズンを毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

米国糖尿病学会
http://www.diabetes.org/カリフォルニア・レーズン・マーケティング協会
http://www.calraisins.org/