妊娠中の喫煙は低体重出産の恐れ
6月4日付のアメリカの医療総合サイトMedindiaによると、スペインのサラゴサ大学の研究員らが調査した結果、妊娠中に喫煙していたお母さんから生まれた赤ちゃんは、妊娠中に喫煙していなかったお母さんから生まれた赤ちゃんと比べて、体の大きさが小さく、また体重が軽いことが分かった。
写真提供:足成
研究員らは、ここ数年のうちに生まれた1,200を上回る新生児の体重を調査。結果、妊娠中に喫煙していたお母さんから生まれた新生児の体重は、妊娠中に喫煙していなかったお母さんから生まれた新生児の体重より、180から200グラム程少なかっただけでなく、上腕三頭筋(二の腕)の皮下脂肪の数値も低かった。
日本の妊婦の喫煙状況
NPO法人日本禁煙学会によると、2010年度において、日本の妊婦の約3割以上が、妊娠前に喫煙をしていたという調査結果が出ている。母親からの煙害だけでなく、父親や周囲の喫煙者からの受動喫煙による煙害も考慮すれば、煙害は多大だ。
専門家の見解
本研究の代表者Gerardo Rodriguez氏は、医療系学術誌Early Human Developmentに、「調査文献は少ないが、妊娠中の喫煙が、胎児の身体形成過程にいかなる影響を及ぼすのかを調査し、価値を定める必要がある。」とコメントした。(編集部翻訳担当 渡邉 充代)

アメリカの医療総合サイトMedindiat
http://www.medindia.net