アメリカの妊婦の喫煙実態を調査
5月13日付けの英、医療系ネット新聞、MNT(Medical News Today)の発表によると、米、薬物乱用精神衛生管理庁 (SAMHSA)が、15歳から44歳までの妊婦の喫煙の実態を調査。「調査日から1ヶ月以内に喫煙をしたかどうか」を調べたところ、白人妊婦のち21.8%が喫煙。黒人妊婦は14.2%が、ヒスパニック系妊婦は6.5%が喫煙。白人女性は、群を抜いて1位であることが判明した。
妊娠中の違法薬物使用の割合は?
調査日から1ヶ月以内の違法薬物使用の割合も調べたところ、黒人妊婦が7.7%、白人妊婦が4.4%、ヒスパニック系妊婦が3.1%で、黒人妊婦の違法薬物使用の割合が、他と比べて高かった。
妊娠中の飲酒の割合は?
調査日から1ヶ月以内の飲酒についても調査を実施。黒人妊婦が12.8%、白人妊婦が12.8%、ヒスパニック系妊婦が7.4%で、
黒人妊婦と白人妊婦の飲酒の割合が、ヒスパニック系妊婦の割合と比べて非常に高いことが分かった。ヒスパニック系妊婦の喫煙、薬物、飲酒の割合は、黒人妊婦や白人妊婦の割合と比べて、全体的に低いという結果となった。
妊娠中の女性の飲酒や喫煙、薬物使用は、母体に様々な健康上の問題を引き起こす。お腹の中にいる赤ちゃんについても同じだ。人種や民族性の違いはあるかもしれないが、この調査結果から、より良い方向へとなる切っ掛けを、誰もが気付かなくてはいけない。どの女性も、どの子ども、薬物の使用や乱用の危険にさらされないために。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

イギリス医療系ネット新聞MNT
http://www.medicalnewstoday.com/articles/245338.php