アメリカの調査で、不妊治療への鍼治療の効果が
アメリカやカナダで、鍼灸や看護に関するオンライン教育を行っているHealthcare Medicine Instituteが、不妊治療と鍼治療に関する最近の調査について紹介しました。
鍼灸に関する研究で、排卵誘発剤のクロミフェンを使って不妊治療を行っている女性の間では、鍼療法を併用した人の方がクロミフェン治療のみの人よりも、排卵率、妊娠率ともに高くなることが報告されました。
この研究は、クロミフェン治療のみの女性19人と、クロミフェン治療に鍼療法を組み合わせた女性17人を対象に行われました。排卵、子宮内膜の厚さ、子宮頸管粘液などを調べた結果、針治療を行ったグループでは、排卵も妊娠も高確率で見ることができたそうです。
他にも鍼治療の効果が認められる報告論文が
この他にも、5000人以上のの女性を対象にした調査で、鍼療法は体外受精を行っている場合、妊娠率も出産率も上昇させる可能性があるという報告や、特定のポイント(経絡)に鍼療法を行うことで、着床失敗を防止する効果が見られたという報告もされています。
東洋医学は、体本来のもつ力を引き出すアプローチとして、ここ数年人気が高まっています。このような様々な調査の結果から、鍼療法が不妊治療に効果があることが明らかになってきており、さらなるプラスの報告が楽しみなところです。

Healthcare Medicine Institute ; Acupuncture Ups Fertility & Pregnancy Rates – New Research
http://www.healthcmi.com/index.php/acupuncturist-news-online/550-acupunctureceusfertilitypregnancy-ratesserm