自宅で自分で検査が可能
アメリカでは、先月自宅用の男性用不妊検査キットが発売されました。
産婦人科医のストラウド医師は、「男性は風邪を引いたときですら、病院に行きたがらないものです。ましてや、男性性器が関わるとなっては、よっぽどのことがなければ病院には行かないものでしょう。」と語ります。
価格は40ドル、説明書も同梱
スペルムチェックファーティリティ(SpermCheck Fertility)というこの検査キットは、米国食品衛生局の認可を受けた製品で、精液濃度が検査できます。価格は約40ドル。 精液採取カップ、溶液ボトル、試験装置などと、詳しい説明書が入っています。
一見複雑な感じを受けますが、アメリカの現状では4.4億ドル相当のニーズがあるとされています。同国では不妊の検査に訪れる女性の数の、約4分の1がパートナーに原因があると言われているのです。
男性の多くが病院での検査に躊躇
多くの男性が、自宅と病院とのどちらで不妊に関する検査を受けたいかという問いに、間髪入れずに自宅を選ぶと言われています。実際、不妊治療に最初に訪れるのは女性で、パートナーも検査を受けるように奨められても、「彼は応じないと思う。」と答える人も多くいるのです。
ただし、ストラウド医師は、この検査はあくまでも、精液濃度の検査に限定しているので、精子の運動能力などの重要な要素についてはカバーしていないことに触れています。自宅検査キットは、不妊治療と向き合う最初の一歩となるだろうが、これをすべてだと誤解しないようにと警告します。
ともあれ、この検査キットの登場で、これまでパートナーに検査を勧めることを躊躇してきた女性の多くが、ほっとしていることでしょう。

SpermCheck Fertility
http://www.spermcheck-fertility.com/The Journal Gazette ; Men's fertility test on shelf at drugstore
http://bit.ly/IXQneZ