地域医療の中核となる病院
「yomiDr.(ヨミドクター)」で連載中の「精子から見た不妊治療」が2021年1月29日に更新された。
「精子から見た不妊治療」は、東京歯科大学市川総合病院の研究チームが担当するコラム記事。
「愛と科学で済生を」という理念のもと良質かつ高度な全人的医療を提供している東京歯科大学市川総合病院は、2016年3月31日に「地域医療支援病院」の名称使用許可を取得。
ほかの病院から紹介された患者に対する医療の提供、病床や医療機器の共同利用の実施、医療従事者の研修などを行い地域の医療機関を支援している。
顕微授精がむずかしいケースでも希望はある
今回更新分のテーマは「精子の状態が悪い人に不向きな顕微授精 その実力と限界」。研究チームが過去に手がけている「精子に隠された不都合な真実」でも取り上げた顕微授精についての内容となっている。
記事によると、現在生殖補助医療で生まれている子どもの大半を顕微授精が占めているのは事実だが、精子の状態が悪い人には不向きであることもまた事実であるという。
現在は高効率体外受精(人工卵管法)が開発されているので、顕微授精を繰り返しても成功しなかった夫婦の約2割が妊娠に成功しているという。
記事では医療に必ずともなうリスクについても解説。顕微授精や長期体外培養などの開発されて日が浅い医療技術にはまだ不明な点が多く、生殖補助医療で生まれた子どもに関しては晩発性障害の問題もあるという。
(画像はyomiDr.より)
(画像は東京歯科大学市川総合病院公式サイトより)

yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp東京歯科大学市川総合病院公式サイト
http://www.tdc.ac.jp