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妊娠期の難燃剤曝露によって子供の糖尿病リスクが高まる

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妊娠期の難燃剤曝露によって子供の糖尿病リスクが高まる

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妊娠期の難燃剤曝露による影響
カリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームは、「Scientific Reports」にて、妊娠期の難燃剤「ポリ臭化ジフェニルエーテル/ポリブロモジフェニルエーテル(PBDEs)」曝露により、子供の糖尿病リスクが高まると発表した。

これまで、PBDEs曝露と成人男女の糖尿病における関連性は報告されている。今回、在胎期に母マウスの子宮を介してPBDEs曝露を受けた、あるいは授乳を介してPBDEsに晒された子マウスは、糖尿病に相当する健康状態となることが認められた。

難燃剤
PBDEsが人体に及ぼす悪影響
有機臭素系難燃剤「ポリ臭化ジフェニルエーテル/ポリブロモジフェニルエーテル(PBDEs)」は住宅・家庭向けの化学薬品であり、難燃性が高く、家具、室内装飾品、家庭用電化製品などの難燃剤として使用されている。

一方、表面の化学結合は弱く、大気中に放出されやすく、人や動物は酸素と共に体内に取り込む恐れがある。

アメリカや日本において、最も有害なPBDEsは製造・使用が禁止されているが、製品リサイクルが不適切に行われることにより、水、土壌、大気中にPBDEsが放出されるという。その結果、ヒト血液・脂肪・胎児の組織・母乳などからPBDEsは検出され、先行研究を通じて、PBDEsと成人男女の糖尿病には関連性が認められた。

妊娠期のPBDEs曝露と胎児への健康影響
今回、研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を行い、妊娠期のPBDEs曝露と胎児への健康影響を検証した。

妊娠・授乳期の母マウスを低レベルのPBDEs(平均的なヒト環境曝露相当における低量)に晒したところ、胎児に耐糖能異常が生じ、空腹時の血糖値は高い状態となり、インスリン抵抗性・インスリン感受性の低下が引き起こった。また、胎児の肝臓において、食欲・代謝・肥満との関連性がある内因性(内在性)カンナビノイド値が上昇した。

糖尿病は、血糖値(グルコース)の上昇によって誘発される。食後、食事によって上昇した血糖に応じて、膵臓はインスリン(血糖を一定範囲内に抑制するホルモン)を分泌する。

細胞にインスリン抵抗性(インスリンに対する感受性が低下してインスリンの作用が十分に発揮できない状態)が生じた場合、血糖値(血中グルコース濃度)は空腹時でも高いままとなり、目、腎臓、心臓、神経に損傷・異常をきたす。

研究チームは、like PBDEsなどの環境化学物質は母から子へ伝播し、発達初期段階における曝露は胎児の健康に悪影響を及ぼすと結論付けている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

UC RIVERSIDE
https://news.ucr.edu/
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