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染色体相互転座では顕微授精によって正倍数性胚の確率が向上する

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染色体相互転座では顕微授精によって正倍数性胚の確率が向上する

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染色体相互転座における顕微授精
復旦大学(中国・上海)の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、染色体相互転座において、顕微鏡下にて正常形態の精子を選択して顕微授精(ICSI)を行うことにより、受精卵(胚)の染色体数が正常になる確率が向上すると発表した。

染色体相互転座とは、異なる2本の染色体に切断が起こり、切断された断片が交換されて他方に結合する状態である。今回、正常かつバランスの取れた染色体をもち、形態に異常がない精子を用いて顕微授精(ICSI)を実施した場合、D3胚(8細胞期)、胚盤胞期の胚、正倍数性胚(染色体数が正常な胚)の確率は改善することが認められた。

染色体相互転座
相互転座染色体保因男性の精子を用いた顕微授精
研究チームは、相互転座染色体保因男性40人から採取した精子サンプル(500サンプル)を対象に、蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FISH法:蛍光物質をつけたプローブ・物質を標的遺伝子と結合させて蛍光顕微鏡下で可視化する手法)にて転座染色体における減数分裂が異なる配偶子の割合を確認した。

一方、マイクロアレイ解析を用いて、相互転座染色体保因の男女239人に由来する生検胚盤胞3030個の遺伝子発現を解析し、異なる転座染色体を有する胚の確率を算出した。

相互転座染色体保因男性では、相互転座染色体保因女性の場合と比べて、D3胚率、胚盤胞期胚率、正倍数性胚率が顕著に向上した。また、正常かつバランスの取れた染色体をもつ胚の割合は、相互転座染色体保因男性の精子と正常な卵子に由来する胚において、高くなった。

研究チームは、相互転座染色体保因男性において、正常かつバランスの取れた染色体をもつ精子を用いて顕微授精(ICSI)を実施した場合、D3胚、胚盤胞期胚、正倍数性胚の確率は改善すると結論付ける。

(画像はSpringer Linkより)


外部リンク

Springer Link
https://link.springer.com/
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