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妊娠成立には胎盤の形成が必要である

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妊娠成立には胎盤の形成が必要である

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妊娠成立に重要な過程
フランシス・クリック研究所(イギリス)の研究チームは、「Nature」にて、妊娠では、胚(受精卵)の形成に先駆けて、胎盤が発達すると発表した。

精子と卵子の受精後、細胞分化(急速で特殊化した細胞分裂)が起こり、各細胞には特化した役割が割り当てられる。今回、妊娠の第一段階として、胎盤の形成が始まることが明らかとなった。

胎盤は酸素・栄養を胎児に供給する役割を担い、胎児が健康的な発達・成長を遂げるうえで重要である。胎盤が適切に形成されない場合、胚の発達および子宮内膜への着床に極めて否定的な影響を及ぼす。

胎盤
妊娠の第一段階にて胎盤形成
研究チームは、体外受精にて使用しなかったヒト胚(ステージ16~32)を用いて、初期の細胞分化を観察した。形態が変わり、分極化した細胞の一部を観察したところ、細胞の変化は胎盤を特殊化させた。特に、非定型プロテインキナーゼC(aPKC)が細胞の一端で高度に発現した。aPKCが阻害された場合、細胞は胎盤前駆体に発達できない。

胚は、胎児になる内部細胞塊(ICM)と胎盤になる栄養外胚葉(TE)にて構成される。内部細胞塊は、その後の発達段階を通じて、内部細胞から発生し、胚体と羊膜、卵黄嚢の前駆細胞へと発達する。

今回、胎盤の形成は、胚が子宮内膜に着床する前、妊娠初期あるいは、それ以前に始まることが認められた。胎盤の細胞は、胚の発達および着床に重要な機能をもつ。体外受精において、胚移植・着床成功の信頼できる予測因子は、胎盤前駆細胞である。

研究チームは、子宮内の初期発達過程に対する理解を深めることにより、将来的には、体外受精の成功率を改善できると考える。また、初期の胎盤機能不全を解明でき、妊娠期のリスクを軽減できる。

(画像はnatureより)


外部リンク

nature
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2759-x

BioNews
https://www.bionews.org.uk/page_152173
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