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腸内細菌の免疫変調によって神経発達障害を防げる

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腸内細菌の免疫変調によって神経発達障害を防げる

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出生前の腸内細菌による治療
コロラド大学ボルダー校(米国コロラド州ボルダー)の研究チームは、「Brain, Behavior, and Immunity」にて、動物を用いた実験を通して、妊娠後期のストレスを感じる母親に対して腸内細菌療法(腸内細菌移植・腸内フローラ移植)を行うことにより、子供の自閉症スペクトラム障害などの神経発達障害を防げると発表した。

今回、初めて、妊娠期における腸内細菌による免疫変調が胎児の神経発達に影響を与えると示唆された。腸内細菌療法(腸内フローラ移植)は、神経発達障害(自閉症スペクトラム障害など)の治療においてリスクが低いと考える。

微生物
免疫調整性機能を有する微生物に妊娠期の環境ストレスによる影響を防ぐ作用
研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を通して、免疫調整性機能を有する微生物に妊娠期の環境ストレスによる影響を防ぐ作用があるのかを検証した。ヒトの妊娠後期にあたるマウスを軽度ストレスに晒し、マイコバクテリウム(グラム陽性細菌に分類される細菌)を投与し、投与2ヶ月および4ヶ月後に子マウスを検査した。

子マウスの行動特徴を調査したところ、マイコバクテリウム投与を受けた母マウスから誕生した子マウスには、自閉症スペクトラム障害の行動特徴(社会的相互作用、反復行動)が認められなかった。ヒトの場合、腸内細菌による免疫変調が炎症を抑制し、脳および中枢神経系に肯定的影響を与えると推測される。

これまで、妊娠期のストレスは、母親および胎児の全身性炎症反応症候群を助長させ、自閉症スペクトラム障害の危険因子であると判明している。

また、先行研究では、ストレスを受けたラットに「テルブタリン」(切迫早産・早産の予防薬)を投与したところ、胎児に社会的相互交渉の質的障害、コミュニケーションの質的障害、反復行動といった自閉症スペクトラム障害の特徴、発作性疾患が認められたと報告されている。

研究チームは、マイコバクテリウムには妊娠期の環境ストレスがもたらす否定的影響、特に、子供の発達障害を防ぐ作用があると結論付けている。今後、更なる研究の必要性があるが、免疫調整性機能を有する微生物を用いた治療によって、出生前に自閉症スペクトラム障害リスクを軽減できると期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

University of Colorado at Boulder
https://www.colorado.edu/

ScienceDaily
https://www.sciencedaily.com/

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