新型コロナウイルス感染症と性行為による感染
ユタ大学をはじめ、国際的な研究チームは、「Fertility & Sterility」にて、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)は精液に影響を及ぼさないとの考察を提示した。
今回の国際的調査に先駆け、小規模な予備調査を実施したところ、精巣および精液にて新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルス「SARS-CoV-2」は検出されなかった。
研究結果は、新型コロナウイルスが性的接触を介して感染する可能性を完全に排除するには十分に包括的でないが、性行為を理由に感染する可能性は否定できるという。
性感染の可能性はないとの考察
研究チームは、新型コロナウイルスに感染した中国人男性34人を対象に、新型コロナウイルス感染症の性感染の可能性を検証した。
被験者の症状は軽度から中度であり、新型コロナウイル感染症と診断され、平均1ヶ月を経過した時点で、被験者から精液サンプルを採取した。被験者の精液サンプルを分析したところ、全ての被験者の精液内において、新型コロナウイルス感染症を発症させるウイルスは検知されなかった。
一方、採取した精液サンプル内にはウイルスが検出されなかったが、今回の調査では、精巣にウイルスが侵入する可能性は排除できない。
(画像はプレスリリースより)

UNIVERSITY OF UTAH
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